メンバー
2025年度の研究室メンバーは以下の通りです。
- M2: 岸 真永澄
- M1: 黒岩 大暉、村里 尚哉
- B4: 坂根 大心、伊東 優咲、田辺 駿斗
研究の方向性:常微分方程式アプローチによる応用数理
自然界や社会には、時間とともに変化するさまざまな現象があります。これらの現象は数理モデルで表現されることが多く、特に、比較的単純化されたものであれば、常微分方程式が広く用いられます。例えば、電気回路の自励振動を表すファン・デル・ポール方程式や景気循環を説明するグッドウィン・モデルは、いずれも常微分方程式を基盤とした数理モデルです。これらのモデルを解析することで、現象の仕組みや動態を理解することができます。
本研究室では、こうした常微分方程式モデルを対象に、数理解析と数値シミュレーションを組み合わせた応用数理の研究をしています。数理解析の面では、解の安定性や振動性などの定性的な性質を数学的に考察し、モデルが示す本質的な振る舞いを把握します。一方、数値シミュレーションの面では、閾値のような理論値の推定やモデルの妥当性評価を行うことで、理論と実際の現象との整合性を検証しています。
卒業研究の研究室配属や大学院進学を検討している皆様へ
社会的課題を数式やコンピュータでモデル化し、その結果を解釈してみたいとお考えの方であれば、どなたでも歓迎いたします。なお、研究室訪問は随時受け付けておりますので、「お問い合わせ」ページからお気軽にご連絡ください。皆様と一緒に、新たな数理モデルや解析手法を探求できることを楽しみにしております。
研究テーマ
過去5年分の卒業研究・修士論文のタイトルを以下にリストしました。
さらに以前の卒業研究・修士論文・博士論文については 「こちら」をご覧ください。
卒業論文
- 簡易化された下り坂歩行モデルの数理解析
- ゲーム依存症における二状態モデルの安定性解析
- ファイブ・ステップ法による経済・環境複合系の数理モデリング
- 時間遅れをもつ経済・環境複合系の大域安定性と振動性
- 噂伝播モデルにおける解の性質
- 微分方程式の解のデータを用いたモデルフリー予測
- 市場経済における対立・協調戦略の数理モデル解析
- 自己中心的な対人関係を表す数理モデルの安定性解析
- 数理疫学におけるMASと微分方程式を組み合わせた数値解析的研究
- 空間経済モデルにおけるレプリケータ方程式の解の漸近挙動
修士論文
- 国家興亡の方程式における不安定リミットサイクルの存在性
- Asymptotic behavior of solutions for the dynamic Dixit-Stiglitz-Krugman model
- 感染症における国民・政府ゲームの数理モデリングと数値解析
- 核-周辺モデルにおける離散型レプリケータ方程式の解の漸近挙動
- 帝国の成立から滅亡までを表す数理モデルの解の安定性と分岐現象
- 不連続な周期係数をもつ 2 階線形微分方程式の振動定数
過去に卒業研究で使用したテキストの例
- 微分方程式入門
- 常微分方程式とロトカ・ヴォルテラ方程式
- 微分方程式・差分方程式入門 ―Dynamical Systemsへのいざない
- 数理モデリング入門 ファイブ・ステップ法
- 感染症の数理モデル
- 国家興亡の方程式 歴史に対する数学的アプローチ
- 環境問題の数理科学 発展編
- 空間経済学―都市・地域・国際貿易の新しい分析
- 最適制御理論における最大値原理
- 人工社会構築指南 (シリーズ人工社会の可能性1)
- An Introduction to Difference Equations
- Ordinary Differential Equations and Dynamical Systems
卒業生、修了生の進路
卒業生・修了生の主な進路としては、博士前期課程終了後に IT 関連の企業に就職しています。システムエンジニアの職種に就かれる方が多いようです。数は少ないですが、中には、教員や研究者の道を選ぶ方もいます。詳細は、以下の通りです。
-
大学院博士前期課程進学:大阪公立大学大学院理学研究科、大阪府立大学大学院理学系研究科、大阪府立大学大学院工学研究科、大阪大学大学院基礎工学研究科、大阪大学大学院情報科学研究科
-
就職:アイヴィス 、アドソル日進株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社ジェーシービー、大日本印刷株式会社、シャープ、水ing、三栄ハイテックス株式会社、住友電工情報システム株式会社、ニッセイ情報テクノロジー株式会社、日本電気航空宇宙システム株式会社、三菱ソフトウエア株式会社 、三菱電機株式会社、富士通株式会社、高校教員(大阪府)、公務員(国土交通省)など
-
日本学術振興会特別研究員(PD)